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バルセロナの魅力を堪能する12の滞在エリア

初めてのバルセロナ旅行に!滞在しやすさで選ぶ12のベストエリア

バルセロナ観光の拠点に最適!個性豊かな12のエリア

バルセロナは、ガウディの建築、美味しいタパス、そして地中海の陽光が魅力的な、世界中の人々を魅了する街です。観光名所を巡るのももちろん楽しいですが、せっかくバルセロナを訪れるなら、それぞれの地区が持つ個性的な魅力を味わいたいと思いませんか?

バルセロナは、大きく10の地区に分かれており、さらに73もの個性豊かなエリアが存在します。それぞれのエリアは、歴史、文化、雰囲気、そしてそこに住む人々が織りなす独特の魅力を持っています。

例えば、歴史を感じたいなら、中世の街並みが残るゴシック地区や、おしゃれなショップが立ち並ぶボルン地区がおすすめです。活気あふれるバルセロナの雰囲気を味わいたいなら、アシャンプラ地区やエル・ラバル地区が良いでしょう。ビーチでリラックスしたいなら、バルセロネタ地区が最適です。

それぞれのエリアには、個性的なレストランやバー、ショップ、そして宿泊施設があります。自分の興味や旅行スタイルに合わせて、最適なエリアを選ぶことが、バルセロナ旅行をより充実させる鍵となります。

この記事では、バルセロナ観光の拠点に最適な12のエリアを紹介します。それぞれのエリアの特徴や魅力、おすすめの観光スポット、そして宿泊施設の情報などを詳しく解説します。

さあ、あなただけのバルセロナを見つけに、旅に出かけましょう!

ゴシック地区

バルセロナの中心部に位置するゴシック地区(Gothic Quarter)は、街の歴史と文化が凝縮された、まさに「生きた博物館」と呼ぶにふさわしいエリアです。中世の迷路のような石畳の路地を歩けば、2000年以上前のローマ時代から続く歴史の重みを感じることができます。

ゴシック地区という名前は、13世紀から14世紀にかけてカタルーニャが海洋国家として栄えた時代に建てられたゴシック建築に由来しています。中でも、バルセロナ大聖堂は、その壮麗な姿で訪れる人々を圧倒します。

高くそびえる鐘楼と精巧な石細工は、ゴシック建築の最高傑作と言えるでしょう。レイ広場には、パラウ・レイアル・マジョールなどの中世の建物が立ち並び、当時の権力者たちの暮らしを偲ばせます。

また、古代ローマ都市バルシノの遺跡やローマの城壁の一部など、歴史ファンにはたまらないスポットも数多く残されています。

ゴシック地区は、歴史的な建造物だけでなく、文化的な魅力も満載です。ピカソ美術館では、中世の邸宅を利用した空間に、ピカソの初期作品が展示されています。バルセロナ歴史博物館では、地下に保存されたローマ時代の遺跡を見学することができます。

さらに、ユダヤ人地区には、かつてのシナゴーグの跡が残っており、当時のユダヤ人コミュニティの生活を垣間見ることができます。

歴史を感じさせる街並みでありながら、ゴシック地区は現代的な活気にも満ちています。レイアール広場は、レストランやバーが集まる賑やかな場所で、夜には多くの人々で賑わいます。

おしゃれなブティックや工芸品店も多く、ショッピングを楽しむこともできます。伝統的なタパスからモダンな料理まで、様々なレストランがあり、グルメも満足できるでしょう。

ゴシック地区はバルセロナの中心部に位置しているため、観光の拠点としても最適です。公共交通機関も充実しており、主要な観光スポットへも簡単にアクセスできます。

ただし、観光客が多いエリアなので、スリなどの軽犯罪には注意が必要です。特に観光シーズン中は、人混みの中では貴重品の管理を徹底しましょう。

ボルン地区

バルセロナの旧市街に位置するボルン地区(El Born)は、中世の歴史と現代的な活気が見事に調和した、魅力溢れるエリアです。ゴシック地区とシウタデリャ公園に挟まれたこの地区は、かつて中世の馬上槍試合が開催された場所であり、「ボルン」という名前もカタロニア語で「馬上槍試合」を意味する言葉に由来しています。

ボルン地区の魅力は、まず歴史を感じさせる街並みです。狭く曲がりくねった路地や歴史的な建造物が、中世の面影を今に伝えています。その中でも特に目を引くのが、14世紀に建てられたサンタ・マリア・デル・マール教会です。カタルーニャ・ゴシック建築の傑作として知られるこの教会は、その壮麗な姿で訪れる人々を圧倒します。

また、ボルン地区は文化的な見どころも豊富です。世界的に有名なピカソ美術館は、パブロ・ピカソの作品を最も多く所蔵する美術館として、美術愛好家必見のスポットです。さらに、エル・ボーン文化遺産記憶センターでは、18世紀の考古学的遺物を展示しており、バルセロナの歴史を深く知ることができます。

歴史や文化に触れるだけでなく、ショッピングを楽しむのもボルン地区の魅力の一つです。通りには、個性的なブティックやビンテージショップ、職人工房が軒を連ね、地元で製造されたユニークな商品を見つけることができます。

そして、グルメも忘れてはいけません。伝統的なタパスバーからトレンディなフュージョンレストラン、職人技が光るコーヒーショップまで、様々な選択肢があります。新鮮な食材が揃うサンタ・カテリーナ市場もおすすめです。

夜には、活気のあるナイトライフを楽しむことができます。居心地の良いワインバーからトレンディなカクテルラウンジまで、あらゆる好みに応えるバーやクラブが揃っています。

ボルン地区は、ボヘミアン的でアーティスティックな雰囲気も魅力です。ストリートパフォーマーやアーティストが街角を彩り、地元の人々や観光客が入り混じって活気に満ちています。

バルセロナの中心部に位置するボルン地区は、主要な観光スポットへのアクセスも良好です。多くの場所へ徒歩で行くことができ、公共交通機関も充実しています。

アシャンプラ地区

バルセロナを象徴する地区の一つ、アシャンプラ(Eixample)。カタルーニャ語で「拡張」を意味するこの地区は、19世紀後半に都市計画家イルデフォンソ・セルダによって設計されました。当時、中世の城壁に囲まれていたバルセロナの街を拡張するために、革新的な都市計画「セルダ計画」に基づいて開発されたのがこのアシャンプラ地区です。

アシャンプラ地区の特徴は、まず碁盤の目のような整然とした街並みです。広い大通りと八角形の街区が規則正しく配置され、その独特の景観はバルセロナの街並みを象徴するものとなっています。この設計は、交通の流れをスムーズにし、日当たりや風通しを良くするなど、当時としては画期的なものでした。また、建物の角が斜めにカットされているのも特徴で、これにより交差点に開放的な空間が生まれています。

そして、アシャンプラ地区といえば、忘れてはならないのがモダニズム建築です。カタルーニャのアールヌーボー様式であるモダニズム建築の傑作が、この地区には数多く集まっています。中でも、アントニ・ガウディの未完の最高傑作サグラダ・ファミリアは、バルセロナを代表するランドマークとして、世界中から観光客が訪れます。

他にも、ガウディが手掛けたカサ・バトリョやカサ・ミラ、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネール設計のサン・パウ病院など、個性的なモダニズム建築が街を彩り、訪れる人々の目を楽しませています。これらの建築物は、単なる建造物ではなく、芸術作品として、バルセロナの文化を象徴する存在となっています。

アシャンプラ地区は、建築だけでなく、ショッピングやグルメも楽しめるエリアです。高級ブティックやレストランが立ち並ぶグラシア通り、落ち着いた雰囲気のランブラス通り、そして地元の食材が豊富に揃うサン・アントニ市場など、様々なニーズに応えることができます。

文化施設も充実しており、カタルーニャ芸術の広範なコレクションを所蔵するカタルーニャ美術館、カタルーニャ出身の芸術家アントニ・タピエスの作品を展示するアントニ・タピエス財団、そして数多くの劇場や映画館などがあります。

アシャンプラ地区は、左側(Esquerra)と右側(Dreta)の2つのエリアに分かれており、それぞれに異なる雰囲気を持っています。歴史的な建造物を利用したアパートメントやモダンな住宅が混在し、地元住民や外国人居住者など、多様な人々が暮らしています。

バルセロナの中心部に位置するアシャンプラ地区は、交通アクセスも抜群です。地下鉄やバスなどの公共交通機関が充実しており、主要な観光スポットへも簡単にアクセスできます。

グラシア地区

バルセロナの喧騒から少し離れた場所に位置するグラシア地区(Gràcia)は、かつて独立した村であった名残を残し、独特の穏やかな雰囲気が漂う魅力的なエリアです。17世紀にカルメル会修道院を中心に形成されたこの地区は、1897年にバルセロナに併合されるまで、独自の文化とアイデンティティを育んできました。

グラシア地区の魅力は、まず村のような温かい雰囲気にあります。細い路地や広場には、地元の人々の生活感が溢れ、観光客で賑わう他の地区とは異なる、ゆったりとした時間が流れています。地区の中心部には、ソル広場やグラシア地区広場といった魅力的な広場があり、地元の人々の憩いの場となっています。特にソル広場は、夜になると多くの人々で賑わい、活気のある雰囲気を楽しむことができます。

また、グラシア地区は芸術的な雰囲気が色濃く漂う地区でもあります。ヴェルディ通りには、独立系映画館や個性的なショップが軒を連ね、多くのアーティストやクリエイターが集まります。テアトル・リリュやシネ・ベルディといった文化施設もあり、演劇や映画を楽しむことができます。

グラシア地区で最も有名なイベントといえば、毎年8月に開催されるフェスタ・マジョールです。1週間続くこのお祭りでは、街全体が色とりどりの装飾で彩られ、ライブ音楽や伝統的なカタルーニャの催し物で賑わいます。バルセロナで最も華やかなお祭りとして知られ、多くの人々が訪れます。

グルメも充実しており、伝統的なカタルーニャ料理から各国料理、そして近年人気のベジタリアン料理まで、様々なレストランがあります。グランハ・プチボやラ・ネナのような、美味しいペストリーや軽食を提供する居心地の良いカフェも人気です。

ショッピングを楽しむなら、個性的な商品を扱う独立系ブティックや職人工房がおすすめです。お土産探しにも最適な場所と言えるでしょう。

グラシア地区には、ガウディが手掛けたグエル公園やカサ・ビセンスといった建築物もあります。他の地区に比べると数は少ないですが、ガウディの才能を垣間見ることができる貴重なスポットです。

グラシア地区は、バルセロナの中心部からは少し離れていますが、地下鉄やバスなどの公共交通機関が充実しており、アクセスも良好です。

都会の喧騒を離れ、ゆったりとした時間の中で、地元の文化や芸術に触れたいという方には、グラシア地区がおすすめです。バルセロナの新たな魅力を発見できることでしょう。

エル・ラバル

バルセロナのシウタ・ベリャ地区に位置するエル・ラバル(El Raval)は、近年、目覚ましい変化を遂げたエネルギッシュで多様性に富んだエリアです。かつては治安面で懸念されるエリアでしたが、今では、アート、文化、そして多文化共生の中心地として生まれ変わり、世界中から人々を惹きつけています。

エル・ラバルの歴史は古く、中世の時代にまで遡ります。城壁の外に位置していたことから、「郊外」を意味するアラビア語に由来して「ラバル」という名前が付けられました。長い歴史の中で、修道院、病院、工場などが建てられ、様々な文化を持つ人々が移り住んできました。これらの歴史が重なり合い、現在のエル・ラバルの独特な文化を形成しています。

この地区には、バルセロナを代表する文化施設が集中しています。現代美術の素晴らしいコレクションを誇るバルセロナ現代美術館 (MACBA) は、エル・ラバルの文化シーンの中心的存在です。

隣接するバルセロナ現代文化センター (CCCB) では、様々な展覧会、討論会、パフォーマンスが開催され、常に文化的な刺激を与えてくれます。また、芸術映画やクラシック映画を専門に上映するカタルーニャ映画資料館も、映画ファンには見逃せないスポットです。

エル・ラバルの魅力は、文化施設だけではありません。活気あふれるストリートには、トレンディなバーやレストラン、個性的なブティックやヴィンテージショップが軒を連ね、ストリートアートやパフォーマンスも楽しむことができます。

ヨーロッパ最大級の規模を誇る食品市場、ラ・ボケリア市場もこの地区にあり、新鮮な食材やグルメを求める人々で賑わっています。

エル・ラバルは、バルセロナで最も国際色豊かな地区の一つでもあります。人口の約半分が外国生まれで、多様な文化が共存しています。そのため、街を歩けば様々な言語が飛び交い、多文化的な雰囲気を肌で感じることができます。

近年、エル・ラバルは都市再生プロジェクトによって大きく変化しました。ヤシの木が並ぶランブラ・デル・ラバルの建設、建物の改修、公共スペースの整備、そして新しい文化施設や大学の設立などにより、街の景観は美しく、快適になりました。

しかし、エル・ラバルは依然として課題を抱えています。他の地区に比べて軽犯罪が多い傾向があるため、観光客は注意が必要です。特に夜間は、人通りの少ない場所を避けるなど、安全に配慮して行動しましょう。

宿泊施設は、格安のホステルからおしゃれなブティックホテルまで、様々な選択肢があります。エル・ラバルに滞在すれば、バルセロナの中心部に簡単にアクセスでき、より深く街の魅力を体験することができます。

バルセロネタ

バルセロナの地中海沿岸に位置するバルセロネタ(Barceloneta)は、かつての漁村の面影を残しつつ、活気あふれるビーチリゾートへと変貌を遂げた魅力的な地区です。18世紀にシウタデリャ要塞建設のために移住してきた人々によって作られたこの地区は、計画的に整備された碁盤の目のような街並みが特徴です。

バルセロネタ最大の魅力は、何と言っても1.2キロメートルにわたって続く美しい砂浜です。バルセロネータ・ビーチは、バルセロナで最も人気のあるビーチの一つであり、海水浴や日光浴はもちろん、ビーチバレーやサーフィンなどのウォータースポーツも楽しめます。

ビーチ沿いには、軽食やドリンクを提供するチリンギートと呼ばれるビーチバーが立ち並び、賑わいを見せています。シャワーやライフガードなどの施設も充実しており、快適にビーチを楽しむことができます。

バルセロネタは、新鮮なシーフードを味わえることでも有名です。伝統的なパエリアやフィデウア、イワシのグリル、ボンバと呼ばれるポテトコロッケなど、地元の食材を活かした美味しい料理を堪能できます。多くのレストランが代々続く老舗であり、本場の味を楽しむことができます。

観光地として人気の高いバルセロネタですが、地元の人々の生活も垣間見ることができます。9月に行われるサン・ミゲル祭などの伝統的なお祭りや、活気のあるバルセロネタ市場、そしてバルコニーに洗濯物が干された家々が並ぶ風景など、バルセロネタの日常生活を感じることができます。

バルセロネタには、ビーチ以外にも魅力的なスポットがあります。ランブラ・デ・マール遊歩道が整備されたポート・ベリは、かつての港の面影を残すエリアです。ビーチの南端には、帆の形をしたWホテルがそびえ立ち、バルセロネタのランドマークとなっています。

また、バルセロネタ公園は、緑豊かな憩いの場として、スポーツを楽しむ人々で賑わっています。レベッカ・ホーンによるユニークな彫刻「オメナージュ・ア・ラ・バルセロネタ」も、訪れる人々の目を引きます。

バルセロネタは、バルセロナの他の地区に比べて、ゆったりとした雰囲気が漂っています。地元の人々や観光客が、遊歩道を散歩したり、ビーチでリラックスしたり、屋外テラスで食事を楽しんだり、思い思いの時間を過ごしています。

バルセロネタへのアクセスは、地下鉄やバスなどの公共交通機関が充実しており、非常に便利です。ゴシック地区やボルン地区などの主要な観光地からも徒歩圏内です。

夏には多くの観光客で賑わうバルセロネタですが、ビーチと都市の利便性を兼ね備えた魅力的な場所です。豊かな歴史、美味しいシーフード、そして活気のある雰囲気の中で、バルセロナの海辺の魅力を満喫することができます。

ポブレ・セック

バルセロナのモンジュイックの丘の麓に位置するポブレ・セック(Poble Sec)は、近年注目を集めている地区です。かつては労働者階級の居住区でしたが、今では伝統とモダンが融合した、活気あふれる魅力的なエリアへと変貌を遂げました。「乾いた村」を意味するその名前は、19世紀にこの地で栄えた繊維工場が大量の水を消費したことに由来しています。

ポブレ・セックは、バルセロナの歴史の中でも重要な役割を果たしてきました。19世紀半ばに開発が始まり、バルセロナ旧市街の外に最初に拡張された地区の一つです。

また、スペイン内戦後には、エル・モリーノ、アポロ、コンダル、ビクトリアといった象徴的な劇場が次々とオープンし、バルセロナのエンターテイメントシーンを牽引してきました。これらの劇場は現在もなお、多くの人々に愛されています。

この地区には、豊かな文化遺産が息づいています。有名なシンガーソングライター、ジョアン・マヌエル・セラはポブレ・セックの出身です。また、住民の約3分の1が外国人で、イタリア、フィリピン、パキスタンなど、様々な国の人々が暮らしています。多様な文化が共存するポブレ・セックは、まさにバルセロナの多文化社会を象徴する場所と言えるでしょう。

近年、ポブレ・セックはグルメな人々にとっても魅力的なスポットとなっています。歩行者天国のブライ通りには、タパスバーや各国料理のレストランが軒を連ね、多くの人で賑わっています。

中でも、モンタディートと豊富なワインセレクションで有名なキメット&キメットは、必ず訪れたい場所です。XemeiやMano Rotaといった高級レストランも人気を集めています。もちろん、昔ながらのボデガも健在で、新旧の食文化が共存しているのもこの地区の魅力です。

ポブレ・セックは、地元の人々の生活を肌で感じることができる場所でもあります。ソルティドール広場は、地域住民の憩いの場であり、エル・ソルティドールのような老舗レストランも軒を連ねています。バルセロナの他の地区に比べて物価が安く、生活しやすいのも魅力です。ランブラス通りやビーチにも徒歩圏内で、観光にも便利な立地です。

ポブレ・セックに滞在すれば、モンジュイックの丘にも簡単にアクセスできます。モンジュイックには、公園や庭園、ミロ財団などの文化施設があり、自然と文化を楽しむことができます。グレック庭園は、リラックスしたり、文化イベントに参加したりするのに最適な場所です。夏には、モンジュイック市営プールで街の景色を眺めながら涼むのもおすすめです。

サン・アントニ地区

バルセロナの中心部に位置するサン・アントニ地区(Sant Antoni)は、近年、食と文化のホットスポットとして注目を集めているエリアです。

アシャンプラ、ラバル、ポブレ・セックという個性豊かな地区に囲まれたサン・アントニは、かつては労働者階級の街でしたが、今ではおしゃれなカフェやレストランが立ち並び、地元の人々だけでなく観光客も多く訪れる場所となっています。

サン・アントニの歴史は、19世紀に都市計画家イルデフォンソ・セルダによってバルセロナが拡張された時代にまで遡ります。1882年に建設されたサン・アントニ市場は、当時からこの地区の中心的な存在であり、現在も地域住民の生活に欠かせない場所となっています。

サン・アントニの魅力は何と言っても、その活気あふれるグルメシーンです。最近改装されたサン・アントニ市場では、新鮮な野菜、果物、肉、魚介類など、地元の食材が豊富に揃っています。

市場内にはバルやレストランもあり、その場で新鮮な食材を味わうこともできます。カレル・デル・パラメンテ通りは、流行のカフェやバー、レストランが軒を連ねるグルメストリートとして人気を集めています。

伝統的なタパスから革新的なフュージョン料理まで、様々なジャンルの料理を楽しむことができます。バル・カルデス(Bar Calders)、フェデラル・カフェ(Federal Cafe)、ロリータ・タペリア(Lolita Taperia)など、個性的なレストランやバーも多く、グルメな人々を飽きさせません。

サン・アントニは、食だけでなく、文化的な魅力も備えています。毎週日曜日にサン・アントニ市場の屋外スペースで開催されるサンデー・ブック・マーケットは、本好きにはたまらないイベントです。また、小規模な劇場やアートギャラリーも多く、地元のアーティストやパフォーマーの作品に触れることができます。

サン・アントニは、急速に発展している一方で、昔ながらのバルセロナの雰囲気も残しています。下町情緒あふれる街並みは、どこか懐かしさを感じさせます。

地域住民によるストリートフェスティバルやイベントも頻繁に開催され、地元の人々の温かさに触れることができます。緑豊かな公園や広場もあり、都会の喧騒を離れてリラックスすることもできます。

個性的なブティックやデザインショップ、ヴィンテージショップ、地元の職人が手掛けた工芸品を扱う店など、ショッピングを楽しむ場所も充実しています。

サン・アントニ地区へは、地下鉄やバスで簡単にアクセスできます。サン・アントニ駅とポブレ・セック駅の2つの地下鉄駅があり、市内中心部からも徒歩圏内です。

ポブレノウ地区

バルセロナの海岸沿いに広がるポブレノウ地区(Poblenou)は、「新しい村」を意味する名前の通り、常に進化を続ける活気あふれるエリアです。19世紀には「カタルーニャのマンチェスター」と呼ばれるほど工業が盛んでしたが、今ではその面影を残しつつ、クリエイティブな企業やスタートアップが集まるイノベーションの拠点へと変貌を遂げています。

ポブレノウの歴史を紐解くと、19世紀の産業革命時代にまで遡ります。繊維、皮革、食品加工など、様々な工場が立ち並び、カタルーニャ経済を支えてきました。当時の工場や倉庫は、現在ではおしゃれなオフィスやアパート、アートスペースとして再利用され、ポブレノウの街並みに独特の雰囲気を与えています。

1992年のバルセロナオリンピックを機に、ポブレノウは大きな転換期を迎えました。22@計画と呼ばれる都市再生プロジェクトによって、古い工業地帯はテクノロジーとイノベーションのハブへと生まれ変わりました。今では、多くのIT企業やスタートアップ、クリエイティブな企業がポブレノウに拠点を構えています。

ポブレノウは、アートとカルチャーが息づく場所でもあります。かつての工場や倉庫は、アートギャラリーやスタジオとして利用され、多くのアーティストやクリエイターが集まっています。デザインや美術の学校もあり、若い才能を育成する場となっています。Poblenou Open Dayなどのイベントでは、地元のアーティストやクリエイターの作品に触れることができます。

グルメシーンも充実しており、伝統的なカタルーニャ料理から、おしゃれなカフェやレストランまで、様々な選択肢があります。毎月開催されるパロ・マーケット・フェストでは、屋台料理や音楽、職人による手作り品を楽しむことができます。

ポブレノウの街並みは、新旧の建築が調和した独特の景観です。カン・リカートのような歴史的な工業建築、トッレ・グロリエスのような近代的な高層ビル、そして並木道が美しいランブラ・デル・ポブレノウなど、様々な時代の建築物が共存しています。

ビーチにも近く、都会にいながらにして気軽に海を楽しむことができます。ポブレノウは、若い専門職や家族連れ、外国人など、多様な人々が暮らすエリアです。改装されたロフトやモダンなアパートなど、様々なタイプの住宅があり、それぞれのライフスタイルに合わせて住む場所を選ぶことができます。

ポブレノウは、地下鉄やバスなどの公共交通機関も充実しており、バルセロナの他のエリアへのアクセスも便利です。

サリア・サン・ジェルバシ地区

バルセロナの喧騒から少し離れた高台に位置するサリア・サン・ジェルバシ地区(Sarrià-Sant Gervasi)は、閑静な住宅街と豊かな自然が調和した、高級感漂うエリアです。かつては独立した村だったサリアとサン・ジェルバシが、20世紀初頭にバルセロナに併合されて誕生しました。

サリア・サン・ジェルバシの魅力は、まず緑豊かな環境にあります。コルセラ自然公園に隣接しており、都会にいながらにして自然を満喫することができます。綺麗に整備されたツーロ公園は、噴水や木陰があり、ゆったりと過ごすのに最適です。オレネタ公園は、ミニチュア蒸気機関車があるなど、子供連れに人気の公園です。プシェットのツーロ庭園からは、バルセロナの街並みと地中海の美しい景色を一望できます。

自然だけでなく、文化的な見どころも豊富です。チビダボは、遊園地と贖罪の寺院がある、バルセロナの街を一望できる丘です。ケーブルカーでアクセスできるので、気軽に訪れることができます。コスモカイシャは、プラネタリウムや人工の熱帯雨林などがある、最新の科学博物館です。歴史的な建造物を利用した文化センターもあり、カサ・オルランダイやヴィラ・セシリアでは、ワークショップやコミュニティイベントなどが開催されています。

サリア・サン・ジェルバシは、教育機関が集まる地区としても知られています。国際色豊かな学校や名門校、大学などが多く、バルセロナの教育の中心地となっています。

マジョール・デ・サリア通りなどには、高級ブティックやショップが立ち並び、ショッピングを楽しむことができます。レストランも充実しており、伝統的なカタルーニャ料理から高級レストランまで、様々な選択肢があります。

サリア・サン・ジェルバシは、主に住宅地として発展しており、落ち着いた環境を求める家族連れや専門職の人々に人気です。歴史的な邸宅からモダンなアパートまで、様々なタイプの住宅があります。

バルセロナ中心部からは少し離れていますが、地下鉄やバスなどの公共交通機関が充実しており、アクセスも良好です。

サリア・サン・ジェルバシは、都会の利便性と自然の豊かさを兼ね備えた、魅力的な地区です。緑豊かな公園でリラックスしたり、文化施設で芸術に触れたり、高級レストランで食事を楽しんだり、様々な過ごし方ができます。バルセロナを訪れた際には、ぜひサリア・サン・ジェルバシを訪れて、その穏やかな雰囲気と豊かな自然を満喫してください。

モンジュイック

バルセロナの街を見下ろすモンジュイック(Montjuïc)は、豊かな自然、歴史、そして文化が調和した魅力的な丘陵地帯です。地中海を望む絶景スポットとしても知られ、観光客だけでなく地元の人々にとっても人気のエリアです。

モンジュイックは、「ユダヤ人の山」を意味するカタロニア語に由来する名前の通り、かつてはユダヤ人墓地がありました。また、軍事的に重要な拠点として、17世紀に建てられたモンジュイック城は要塞や刑務所として使用されてきました。1929年の万国博覧会と1992年の夏季オリンピックの開催地となったことで、モンジュイックは大きく発展し、現在の姿へと変貌を遂げました。

モンジュイックには、様々な見どころがあります。モンジュイック城からは、バルセロナの街並みと港を一望できます。夜は、モンジュイックの魔法の泉で、水と光と音楽が織りなす幻想的なショーを楽しむことができます。

カタルーニャ美術館では、カタルーニャ地方の美術を堪能できます。ジョアン・ミロ財団では、ミロの個性的な作品に触れることができます。1992年のオリンピックの舞台となったオリンピックスタジアムやパラウ・サン・ジョルディも、スポーツファン必見のスポットです。スペインの建築や文化を紹介するスペイン村も、人気の観光スポットです。

モンジュイックは、自然豊かな場所でもあります。地中海の植物を集めた植物園、滝や噴水のあるラリバル庭園、そして街と海を一望できるミグディアの展望台など、自然を満喫できるスポットが点在しています。

モンジュイックへは、ケーブルカーやフニクラ、バスなどの公共交通機関でアクセスできます。テレフェリック・デ・モンジュイックというケーブルカーを使えば、空中散歩を楽しみながらモンジュイック城まで行くことができます。

モンジュイックでは、年間を通して様々な文化イベントが開催されています。毎年夏には、ギリシャ演劇のフェスティバルが開催されます。また、夏の間はモンジュイック城で野外映画上映会も頻繁に行われています。

モンジュイックは、バルセロナの他の地区に比べて住宅地が少ないため、夜は比較的静かです。丘陵地帯なので、移動には坂道を歩くこともありますが、公共交通機関を利用すれば、体力に自信がない方でも安心です。

レス・コルツ地区

バルセロナの西部に位置するレス・コルツ地区(Les Corts)は、落ち着いた住宅街と活気のある都市生活が調和した魅力的なエリアです。中世から続く歴史を持つこの地区は、1897年にバルセロナに併合されるまで独立した自治体でした。そのため、他の地区とは異なる独自の雰囲気と文化を育んできました。

レス・コルツは、静かな住環境を求める人々に人気の住宅地です。モダンなアパートから伝統的な建物まで、様々なタイプの住宅があり、家族連れや専門職の人々が多く暮らしています。

緑豊かな公園も多く、広々としたマタレニタ公園、落ち着いた雰囲気のカン・マンテガ庭園、そして美しいバラ園で有名なセルバンテス公園などがあります。これらの公園は、都会の喧騒を離れてリラックスできる憩いの場となっています。

レス・コルツには、ショッピングを楽しむ場所も充実しています。アベニーダ・ディアゴナルには大型ショッピングセンターがあり、様々なブランドのショップが集まっています。スペインを代表する百貨店、エル・コルテ・イングレスもこの地区にあります。

そして、レス・コルツといえば、世界的に有名なサッカークラブ、FCバルセロナの本拠地であるカンプ・ノウスタジアムがあることでも知られています。サッカーファンにとっては、まさに聖地と言える場所です。スタジアムに併設されたFCバルセロナ博物館は、バルセロナで最も訪問者の多い博物館の一つです。

レス・コルツには、バルセロナ大学のキャンパスや名門校など、教育機関も集中しています。学生が多く住むエリアなので、若々しい活気もあります。

地区の中心部には、コンコルディア広場があり、昔ながらの小さな町の雰囲気が残っています。広場にはカフェやレストランがあり、地元の人々が集う憩いの場となっています。夜は、タパスを楽しむ人で賑わいます。

レス・コルツには、歴史的な建造物もいくつかあります。14世紀に建てられたゴシック様式のペドラルベス修道院、美しい庭園を持つペドラルベス王宮など、歴史を感じさせる建物を見学することができます。

交通アクセスも良好です。地下鉄3号線(緑のライン)やトラムが通っており、バルセロナの主要鉄道駅であるサンツ駅にも近いため、市内各地への移動に便利です。

毎年10月には、レス・コルツ独自のフェスタ・マジョールが開催されます。コレフォックス(火渡り)や人間タワー、民族舞踊など、カタルーニャ地方の伝統的な文化を楽しむことができます。

まとめ

バルセロナの観光拠点を選ぶ際、地区によって異なる魅力があります。歴史的中心部では、中世の面影が色濃く残るゴシック地区が観光名所へのアクセスに優れ、隣接するボルン地区はトレンディなレストランやバーが集まるナイトライフのスポットとして人気です。

アシャンプラは19世紀の都市計画による整然とした街並みが特徴で、ガウディ建築の代表作が点在し、ショッピングも楽しめる上質なエリア。一方、グラシア地区は若者や芸術家が集まるボヘミアンな雰囲気が魅力で、小規模なお店や広場が点在する地元の日常を感じられます。

ビーチエリアのバルセロネタは、地中海の雰囲気とシーフードレストランが楽しめる観光客に人気のエリア。対照的に、ポブレノウは近年再開発が進む新しいエリアで、テクノロジー企業やスタートアップが集まるイノベーション地区として注目されています。

高級住宅街のサリア・サン・ジェルバシや、緑豊かな丘陵地モンジュイック、スポーツ施設が充実するレス・コルツなど、エリアごとに特色ある街並みを持つバルセロナ。滞在目的や好みに応じて、最適なエリアを選ぶことで、より充実した観光体験が可能となります。

地区選びのポイントは、主要観光スポットへのアクセス、宿泊施設の充実度、治安、そしてその地区ならではの雰囲気です。初めての訪問なら中心部のゴシック地区やアシャンプラ、リピーターならグラシア地区やポブレノウなど、少し個性的なエリアも検討する価値があります。



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スペイン絵画の巨匠たちの傑作を堪能 プラド美術館は、スペイン・マドリードに位置し、世界屈指の美術館として知られています。1819年に開館したこの美術館は、歴代スペイン王室が収集した美術品を基に、ヨーロッパ絵画を中心に約8,600点の膨大なコレクションを誇ります。特にスペイン絵画の最高のコレクション、フランドル絵画とイタリア絵画の重要な作品群を所蔵しており、ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコなどのスペインを代表する画家の作品が多数展示されています。 プラド美術館の魅力は、その所蔵作品の質と多様性にあります。ベラスケスの「ラス・メニーナス」やゴヤの「マドリード、1808年5月3日:プリンシペ・ピオの丘での銃殺」など、世界芸術の傑作を鑑賞することができます。また、フェリペ4世の寵愛を受けたディエゴ・ベラスケスや、カルロス4世に重用されたフランシス・デ・ゴヤといったスペインを代表する画家の作品が中心となっています。 プラド美術館は、その立地条件に恵まれ、マドリードの象徴的なモニュメントやスポット、緑に囲まれた国立プラド美術館は、観光客が最も足を運ぶルートの一つである美術館通り(Paseo ...
ナバセラーダの蚤の市 / El Rastro de Navacerrada
マドリード・シエラを代表する蚤の市 マドリッドの喧騒から遠く離れたバザールで、村の入り口にある、山々の美しい景色を見渡せる大きな広場に、修復された家具から絵画、おもちゃ、ビニール、食器、時計など、あらゆる種類のものが100以上の露店に並びます。マドリード地方で、隠れたお宝を探すのが好きな方には、手頃な価格で手に入るので、お勧めのマーケットです。 今では近隣や遠方からもコレクターが集まります。参加出店者の多くはスペイン全土から集まっており、自分たちの品物やこの地域の歴史について豊富な知識を持っています。 その商品もインド、ベトナム、フランス、フィリピン、モロッコ、中央ヨーロッパと世界中から集まっています。ほとんどが中古品ですが、コレクターズ・アイテムも多くあります。 しかし、修復が必要なもの、古いものでも状態が非常に悪いものなども多くあります。 さらに、マドリード・パセオとスペイン・パセオの間にあるこのエリアでは、その土地の歴史や文化を反映した作品や衣類を買うことができます。 また、天然石鹸や芳香植物、エコロジー製品もあり、環境にやさしい布地なども販売されています。値切り交渉もOK。 もし行くと決めたら、朝早く到着して、朝の早い時間にすぐに売れてしまう作品を買うか、または、その日の終わりに行って、ずっと安く買うか2つの選択肢があります。 マドリードから52km離れたナバセルラーダは、夏の間、首都の暑さから逃れるために何千人もの人々が避難する場所として知られています。夏の間の人口は3,500人から16,000人近くまで増加します。自然やスポーツ愛好家だけでなく、美味しい食べ物や文化、ストリートマーケットの愛好家も惹きつけています。 古いものやレトロなものに興味のある人なら、誰もがこのマーケットを気に入るでしょう。 ナバセラーダの蚤の市のYoutube動画  村の中やのどかな周辺を散策するのがおすすめ 町の中心には、石造りの市庁舎を中心とした活気あふれるアンヘレス広場があり、この広場はゲレダ博士広場につながっています。どちらもバーやレストランが多く、いつも多くの人で賑わっています。ちなみにテラス席がたくさん用意されています。 基本情報 名前 エル・ラストロ・デ・ナバセラーダ ...
バレンシアの蚤の市 / El Rastro de Valencia
バレンシアで最も有名な蚤の市 バレンシアの中心部のフリーマーケット。アンティークやコレクターズアイテムをお探しなら、間違いなくここが目的地。特にコレクターにはスペインで最も人気のある蚤の市の一つです。 300以上の露店が軒を連ね、家具、マネキン、衣装、雑誌、布地、洋服、古いカメラや自転車、小さな故障や破損のあるもの、あらゆる種類のアンティークまで、予算に合ったものが見つかります。   この投稿をInstagramで見る   Ramon ...
「MWC」スペインのバルセロナで開かれるモバイル見本市
新たなトレンドを定義する展示会 毎年、スペインのバルセロナで開かれるモバイル・ワールド・コングレス(MWC)は、技術通信・接続部門の業界団体であるGSMAが主催する国際的な業界イベントで、モバイル業界関係者が年に1度集まる5日間のイベントです。 [editorial-rating ...
フェリア通りの木曜市 / Mercadillo el Jueves sevilla
スペイン最古の露店市 セビージャの首都のフェリア通りで開かれるフリーマーケット。アラブ時代にも露店があり、それが通りの名前の由来になっています。あなたは骨董品屋さんや中古品を扱う露店を見て回るのが好きですか?もしそうなら、セビージャの有名な木曜市は見逃せません。 地元では「エル・フエベス」と呼ばれています。毎週木曜日、モンテ・シオン広場とロス・マルドナドス広場まで続く旧市街地区のフェリア通りに、行商人たちが屋台を出します。この区間はかなり長いので、おそらく30分から40分くらいかかるでしょう。   この投稿をInstagramで見る   Francisco ...