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香港で極上ショッピング!高級モール厳選9選【エリア別まとめ】

香港の街を優雅に巡る。大人のための高級モールガイド9選

香港の街を優雅に巡る。大人のための高級モールガイド9選

香港——この魅惑的な都市は、東洋と西洋が融合した独特の魅力を放ちながら、世界有数のショッピングパラダイスとして君臨し続けています。高層ビルが立ち並ぶ壮大なスカイラインの下に広がるのは、単なる商業施設ではなく、芸術、文化、美食、そして最先端のファッションが交差する洗練された空間です。香港の高級モールは、買い物という行為を超えた、五感を刺激する体験を提供しています。

この街の真価は、ショッピングの多様性と奥深さにあります。セントラル&アドミラルティの金融街に佇む格調高いモールから、九龍半島の活気あふれる尖沙咀(チムサーチョイ)エリアの壮大な複合施設、そして地元の人々に愛される銅鑼湾(コーズウェイベイ)の洗練されたショッピングセンターまで、各エリアが異なる表情と体験を提供しています。

 

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香港のラグジュアリーモールは、世界中のハイエンドブランドが集結するだけでなく、ミシュラン星付きレストラン、一流のアートギャラリー、そして息を呑むような建築デザインが融合した、都市の文化的シンボルとしての役割も担っています。歴史的建造物をリノベーションした空間から、未来的なデザインを誇る最新施設まで、各モールは香港の過去と現在、そして未来を物語っています。

この記事では、香港島のセントラル&アドミラルティエリア、九龍半島の尖沙咀、そして銅鑼湾という三大ショッピングエリアに位置する9つの厳選された高級モールをご紹介します。それぞれのモールが持つ唯一無二の魅力、必見のショップ、グルメスポット、そして知る人ぞ知る隠れた宝石のような場所まで、大人の視点でご案内いたします。

百万ドルの夜景を眺めながらのミシュラン星付きレストランでの食事、歴史ある建築物の中で時を忘れるアートギャラリー巡り、そして世界的デザイナーの最新コレクションとの出会い——香港での時間は、忙しい日常から解放された贅沢な体験となるでしょう。

さあ、東洋の真珠と称される香港の、最も洗練された顔をご堪能ください。この街の高級モールは、単なるショッピングを超えた文化的探検の旅へと皆様をお誘いします。

セントラル&アドミラルティ(香港島)

ザ・ランドマーク

香港には魅力的な観光スポットがたくさんありますが、最高級のショッピングと洗練された雰囲気を楽しみたいなら、ぜひ訪れてほしいのが、香港島セントラル(中環)地区にある「ザ・ランドマーク」です。

 

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ランドマーク(The Landmark)は、香港、そしてアジア全体を見渡してもトップクラスのラグジュアリーショッピングスポットとして知られていて、その存在感は圧倒的です。「ショッピングモール」と聞くと一般的な商業施設を想像されるかもしれませんが、ランドマークはそれとはまったく別格の空間です。今回は、初めて訪れる方にもわかりやすく、その魅力をご紹介したいと思います。

まず知っておきたいのは、「ザ・ランドマーク」は1つの建物ではないということです。「ランドマーク アトリウム」「ランドマーク プリンス」「ランドマーク アレクサンドラ」「ランドマーク チャター」という4つのビルから構成されていて、それぞれが快適な連絡通路やブリッジで繋がっているため、まるで一つの街を散歩するように移動しながらショッピングが楽しめます。

屋内で全てが繋がっているので、雨の日でも濡れる心配がありませんし、空間自体がとても広々としていて開放感があります。歩いているだけで気持ちがいいんです。

中に入ると、香港のほかのショッピングモールとは違った、どこか静かで上質な空気を感じるはずです。高い天井に磨かれた大理石の床、アート作品がさりげなく飾られた空間は、まさにエレガントでモダン。落ち着いていて、時間がゆったりと流れているような感覚になります。

ここには、ルイ・ヴィトン、エルメス、グッチ、ディオール、シャネル、ティファニー、カルティエ、パテック・フィリップ、ロエベ、セリーヌなど、世界を代表するラグジュアリーブランドのフラッグシップストアが揃っています。アジア随一の旗艦店となっているブランドも多く、最新のコレクションはもちろん、ランドマーク限定のアイテムなども展開されています。

ファッション、ジュエリー、時計、バッグなど、それぞれの分野で世界最高峰といえるショップばかりです。特別な一品を探している方にとっては、本当に夢のような場所だと思います。

また、ザ・ランドマークは「食」でも一流です。ランドマーク・マンダリン・オリエンタル・ホテル内にあるフレンチレストラン「Amber(アンバー)」や、イタリア国外で初めてミシュラン三つ星を獲得した「8½ Otto e Mezzo Bombana(オット・エ・メッツォ・ボンバーナ)」など、世界的に有名なレストランが軒を連ねています。

その他にも、おしゃれな日本食レストラン「Zuma」や、洗練されたカフェ「Café Landmark」、人気の「Ralph’s Coffee」など、ランチやカフェタイムにもぴったりなお店が揃っています。

アクセスも抜群で、MTR(地下鉄)セントラル駅のG出口から直結しています。駅からエスカレーターを上がるとすぐにランドマークの世界が広がっていて、雨の日や暑い日でも快適に訪れることができます。

さらに、高架の連絡通路を利用すれば、エクスチェンジ・スクエアやIFCモール、そしてランドマーク・マンダリン・オリエンタルなど、周辺の主要施設へもスムーズにアクセスできます。

初めて訪れる方は、まずはウィンドウショッピングから楽しんでみるのもおすすめです。美しく飾られたショーウィンドウや、上質な空間を歩くだけでも特別な時間になります。

ドレスコードがあるわけではありませんが、ちょっとしたおしゃれを意識したスマートカジュアルな服装で行くと、より心地よく過ごせると思います。スタッフの方々もとても親切でプロフェッショナルなので、気になることがあれば気軽に声をかけてみてください。

店舗によっては、VIPルームでゆっくりと商品を選べるサービスがあるところもありますし、ショッピングの合間にレストランでの食事やホテルでのアフタヌーンティーを楽しむのも素敵な過ごし方です。

また、ランドマークのアトリウムでは、季節の装飾やアート展示、特別イベントなども開催されることが多く、訪れるたびに違った表情を見せてくれます。

ザ・ランドマークは、ただの買い物スポットではありません。世界トップクラスのブランド、サービス、グルメ、そして空間そのものが、訪れる人に特別な体験を提供してくれる場所です。香港観光のハイライトのひとつとして、ぜひ立ち寄ってみてください。

IFCモール

香港には魅力的なショッピングモールがたくさんありますが、中でもIFCモール(IFC Mall)は、そのスタイリッシュな雰囲気、素晴らしいハーバービュー、そして何よりアクセスの良さで、世界中の旅行者に人気のスポットです。

 

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前回ご紹介した「ザ・ランドマーク」が伝統と格式のあるクラシックな雰囲気だとしたら、IFCモールは現代的で都会的な香港を象徴するような存在。洗練された雰囲気と便利さが魅力です。

このモールは、香港でも屈指の高層ビル「国際金融センター(IFC)」のタワーの足元に広がる複合施設の一部。高級ホテル「フォーシーズンズ香港」やオフィスビルも併設されています。

館内はとても明るくて開放感があり、ガラス張りのデザインが印象的。あちこちからヴィクトリアハーバーの景色が見渡せて、歩いているだけでも気持ちがいいんです。ビジネスマンやおしゃれな地元の人たち、そして旅行者が行き交い、いつも活気があります。特に平日のランチタイムや週末はとっても賑やかですよ。

お買い物に関しては、もう文句なしのラインナップ!プラダ、シャネル、グッチ、セリーヌ、バーバリーなど、一流ブランドのブティックがずらりと並んでいます。さらに、香港の高級デパート「レーン・クロフォード」の旗艦店も入っていて、いろんなブランドを一度にチェックできるのが嬉しいところ。

ガジェット好きにはApple Storeも人気。いつもたくさんの人で賑わっています。

もちろん、手に取りやすい価格帯のファッションやコスメ、ライフスタイル雑貨のお店も充実。ブランドごとにエリアが分かれているので、探しやすくて見やすいのもポイントです。

地下には高級スーパー「city’super」もあって、お土産にぴったりな食材やおしゃれなグルメも揃っています。ちょっとした買い物にも便利です。

そして、IFCモールのもう一つの魅力が「グルメ」。多くのレストランやカフェが、美しいハーバービューを活かした造りになっていて、食事をしながら景色も一緒に楽しめるんです。

高級広東料理「Cuisine Cuisine」や、イタリアンの「ISOLA bar + grill」など、しっかり食事ができるお店から、コーヒー好きに人気の「Blue Bottle Coffee」や「Pret A Manger」などのカジュアルなカフェまで、選択肢も豊富。

さらに、フォーシーズンズホテル内には、ミシュラン三つ星のフレンチ「Caprice(カプリス)」や、広東料理の名店「龍景軒(Lung King Heen)」もあるので、特別な日の食事にもぴったりです。

ちょっとした隠れた名所としてオススメなのが、4階ポディウムレベルにある「屋上庭園」。緑に囲まれたベンチやテーブルが並んでいて、都会の中でちょっと一息つける気持ちのいい空間です。ここからのヴィクトリアハーバーと九龍の眺めは本当に格別!昼間はもちろん、夜景もとってもロマンチックなので、ぜひ立ち寄ってみてください。

映画好きの方には、館内の映画館「Palace IFC」もおすすめ。時間があればショッピングの合間に映画鑑賞も楽しめます。

そして最後に、IFCモール最大の魅力といえば、やっぱりアクセスの良さ!なんと、MTR(地下鉄)香港駅の真上にあり、空港と市内を約24分で結ぶ「エアポートエクスプレス」の始発駅に直結しているんです。つまり、到着してすぐにも、帰国前の最後の時間にも、気軽に立ち寄れるんです。

一部の航空会社では、駅構内で市内チェックインができて、先に荷物を預けてからモールを楽しむことも可能。身軽になってショッピングや食事を満喫できるのは、本当にありがたいポイントです。

中環(セントラル)駅とも地下通路で繋がっていますし、スターフェリー乗り場もすぐ近く。香港内のどこへ行くにもとっても便利なんですよ。

初めて訪れる方には、特に空港到着日や出発日におすすめしたいモールです。屋上庭園からの景色は、本当に一見の価値ありなので、ぜひお見逃しなく。

高級ブランドのショッピングだけじゃなく、グルメやカフェ、スーパーマーケットでのお買い物、映画鑑賞まで、いろんな楽しみ方ができるのがIFCモールの魅力。便利なだけに混雑することもありますが、もし時間に余裕があれば、平日の午前中が比較的ゆっくり過ごせておすすめです。

パシフィック・プレイス

香港にはたくさんのショッピングスポットがありますが、その中でもパシフィック・プレイス(Pacific Place)は、落ち着いた雰囲気とアクセスの良さが魅力の、大人向けの上質なモールです。

場所は、香港島の中心部「金鐘(アドミラルティ)」というエリア。ビジネス街のセントラルと、にぎやかな灣仔(ワンチャイ)の間にあり、交通の便も抜群です。

このモールは、ショッピングや食事が楽しめるだけでなく、コンラッド香港、JWマリオット、アイランド シャングリ・ラ、ザ・アッパーハウスという世界的な5つ星ホテルと直結している複合施設でもあります。もしこれらのホテルに泊まるなら、まるでホテルの一部のようにモールを気軽に行き来できます。

館内に入ると、広々とした空間とやさしい光にまず癒されます。これは、イギリスのデザイナー、トーマス・ヘザーウィック氏が手がけたリニューアルによるもので、木や石などの自然素材が多く使われているのも特徴です。騒がしさとは無縁で、落ち着いて買い物や食事を楽しめるのもポイントです。

ショッピングエリアには、エルメス、シャネル、カルティエ、ルイ・ヴィトン、グッチ、プラダ、ブルガリなど、世界的に有名な高級ブランドがそろっています。英国発の百貨店「ハーヴェイ・ニコルズ」も入っていて、複数のブランドをまとめてチェックしたい人にはとても便利です。上質なセレクトショップやライフスタイルブランドも多く、感度の高い買い物が楽しめます。

食事の選択肢も豊富です。カフェやカジュアルレストランから、記念日に使えるようなファインダイニングまでそろっていて、どんなシーンにも対応できます。ホテル内のレストランからは、香港の街並みを眺めながらの食事も楽しめますよ。

また、交通アクセスの良さも見逃せません。MTR(地下鉄)アドミラルティ駅のF出口に直結しており、複数路線が乗り入れる重要な駅なので、どこへ行くにも便利です。館内はバリアフリー対応で、エレベーターやスロープも整っています。無料Wi-Fiも完備されていて安心です。

さらに、すぐ隣には緑豊かな「香港公園」があり、鳥の保護区や温室、噴水などが楽しめる癒しの空間が広がっています。ショッピングの合間にちょっと散策するのもおすすめです。モール内には映画館「AMCパシフィック・プレイス」もあり、近くの「星街(Starstreet Precinct)」にはおしゃれなカフェやギャラリーも点在しています。

初めて訪れる方には特におすすめのスポットです。ホテルと直結していて、雨の日も気にせず快適に過ごせますし、にぎやかなエリアを避けてゆったり買い物や食事を楽しみたい方にもぴったりです。デザインにもこだわりがあり、ただ歩くだけでも気持ちの良い空間です。

尖沙咀(チムサーチョイ)・九龍(カオルーン)

ハーバーシティ

九龍サイドの巨大ショッピング&エンタメスポット「ハーバーシティ」についてご紹介します。

 

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香港島のセントラルにある洗練されたショッピングモールも素敵ですが、ヴィクトリアハーバーを挟んだ対岸、尖沙咀(チムサーチョイ、TST)に位置するハーバーシティ(Harbour City)は、またひと味違った魅力を持っています。

そのスケールはまさに“街”のよう。450店舗以上のショップと、80軒を超えるレストランやカフェが集まり、ショッピングだけでなく食事、エンターテインメント、そして景色まで楽しめる、まさに香港最大級の複合施設です。

訪れてまず驚くのは、その広さと活気です。尖沙咀のメインストリート、カントンロード沿いに長く広がるこの施設は、いつもたくさんの人でにぎわっています。地元の方はもちろん、世界中の旅行者が訪れ、そのエネルギーに圧倒されるかもしれません。

セントラルの「ランドマーク」のような落ち着いた高級感とはまた違って、ハーバーシティはダイナミックで多様性に富んだ、“香港らしさ”を感じられるスポットです。

あまりに広いので、ハーバーシティはいくつかのエリアに分かれています。たとえば、クルーズ船の発着地にもなっている「オーシャン・ターミナル」には、ライフスタイル系や子ども向けのお店が多く入っています。

一方、「オーシャン・センター」や「ゲートウェイ・アーケード」には、ラグジュアリーブランドが勢ぞろい。さらに、直結の「マルコ・ポーロ・ホテル・アーケード」では、宿泊者にも便利なショップが揃っています。

どこに何があるか分かりづらく感じるかもしれませんが、館内には案内表示がしっかりありますし、公式アプリやフロアマップを活用すれば、迷わず目的地にたどり着けます。

そして、ハーバーシティ最大の魅力はやっぱり「何でも揃う」圧巻のショッピング体験。

カントンロード沿いには、エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトン、グッチ、プラダなど、世界的なラグジュアリーブランドが並んでいます。さらに、香港を代表する高級デパート「レーン・クロフォード」も館内にあるので、複数ブランドをまとめてチェックしたい方にはぴったりです。

もちろん、ZARAやユニクロ、COSなどの人気ファッション、最先端の電化製品、豊富なコスメ、そしてお子さまに大人気の「トイザらス」まで、ジャンルも価格帯も本当にさまざま。高級志向の方も、家族でのお買い物も、みんなが楽しめるのがハーバーシティのすごいところです。

たくさん歩いて少し疲れたら、美味しいごはんでひと息つきましょう。80軒以上ある飲食店には、高級レストランからフードコート、気軽に立ち寄れるカフェまで、バラエティ豊かな選択肢があります。

ヴィクトリアハーバーを眺めながらのディナーは、きっと思い出に残るひとときになります。ローカルフードから本格的な各国料理まで、食の楽しみもたっぷりです。

さらに見逃せないのが、オーシャン・ターミナルの屋上にある展望デッキ「オーシャン・ターミナル・デッキ」です。ここでは270度の大パノラマで、ヴィクトリアハーバーと香港島の絶景が楽しめます。

入場は無料で、夕暮れ時や夜のライトショー「シンフォニー・オブ・ライツ」の時間帯は特におすすめです。季節によってはイベントや装飾もあり、写真映えスポットとしても大人気です。

このほかにも、アートギャラリー「Gallery by the Harbour」や映画館、ホテル直結のアーケードなど、複合施設ならではの魅力がたっぷり詰まっています。さらにユニークなのは、オーシャン・ターミナルが実際にクルーズ船の発着場でもあること。運が良ければ、目の前に巨大な客船が停泊している姿に出会えるかもしれません。

アクセスも抜群です。MTR尖沙咀駅(A1出口)や東尖沙咀駅(L5出口)から徒歩約5分と、とても便利な立地です。

また、香港島から向かうなら、ぜひスターフェリーに乗ってみてください。フェリー乗り場はハーバーシティの目の前にあり、短い船旅の間にも海風や景色が楽しめます。まさに“香港らしい”体験です。

最後に、初めて訪れる方へのアドバイスです。ハーバーシティはとにかく広いので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。そして、時間には余裕を持って行動しましょう。半日では足りないほど見どころが多いです。

混雑を避けたい場合は、平日の午前中など、比較的すいている時間帯を狙うのもいいですね。館内では案内図やアプリを活用して、効率よく回りましょう。そして何より、オーシャン・ターミナル・デッキからの絶景は、ぜひお見逃しなく!

ハーバーシティは、アベニュー・オブ・スターズ、香港芸術館、スペースミュージアム、K11 MUSEAなど、ほかの人気スポットにも近く、観光プランに組み込みやすいのも魅力です。

エレメンツ

香港の魅力あふれるショッピングスポットの中から、九龍(クーロン)サイドの西九龍エリアにある「エレメンツ(Elements/圓方)」。モダンで洗練されたこの空間は、アートとデザイン、そして抜群のアクセスの良さが融合した、ちょっと特別なショッピングモールです。

 

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香港には多くの大型ショッピングモールがありますが、エレメンツはその中でもひときわ個性的。人混みを避けて、上質な時間を過ごしたい方にはぴったりの場所だと思います。

エレメンツがユニークなのは、古代中国の「五行思想(金・木・水・火・土)」をデザインコンセプトに取り入れている点です。モール内はこの五行に沿って5つのゾーンに分かれていて、それぞれのテーマに合わせたデザインや素材、アート作品が施されています。

たとえば、「メタル(金)ゾーン」はメタリックでスタイリッシュな雰囲気。高級ファッションやジュエリーブランドが集まっています。

「ウッド(木)ゾーン」では木のぬくもりが感じられる空間で、ライフスタイルショップなどが並んでいます。「ウォーター(水)ゾーン」は、水音や水景に癒されるエリアで、主にレストランが配置されています。

「ファイア(火)ゾーン」は映画館やアイススケートリンクがあり、エンタメ要素満載。赤やオレンジを基調にしたデザインが活気を感じさせます。「アース(土)ゾーン」は大地をイメージした落ち着いた空間で、ファッションやビューティー系のお店が多い印象です。

それぞれのゾーンがまったく異なる世界観を持っているので、モールの中を歩くだけでもちょっとしたアート散策のような気分が味わえます。天井が高く、自然光が差し込む設計もあって、広々とした落ち着いた雰囲気の中でゆっくりとショッピングを楽しめるのも魅力です。

もちろん、ブランドのラインナップも充実しています。メタルゾーンを中心に、ルイ・ヴィトン、シャネル、エルメス、ディオール、カルティエなど、世界的に有名なラグジュアリーブランドがしっかり揃っています。

ハーバーシティほどの店舗数ではありませんが、厳選されたブランドをゆっくり見て回るにはちょうどいい規模感です。感度の高いセレクトショップや雑貨店なども点在していて、散策の途中にふらりと立ち寄りたくなるお店もたくさんあります。

グルメも負けていません。ちょっと立ち寄るのにぴったりなカフェから、特別な日に行きたい高級レストランまで、バリエーション豊富に揃っています。ジョエル・ロブション監修の「Le Salon de Thé de Joël Robuchon」や、中国料理の「Lei Garden(利苑)」、タイ料理の「Mango Tree」、イタリアンの「Joia」など、ジャンルもさまざまです。

おすすめは、屋外広場「シビック・スクエア」のテラス席。気持ちのいい風を感じながら、お食事やドリンクを楽しめる開放的な空間です。気候の良い時期には特に人気があります。また、こだわりの食材やデリが揃う「3hreesixty」も入っていて、ちょっとした買い物やお土産探しにも便利です。

エンターテインメント施設も充実しています。たとえば、屋内アイススケートリンク「ザ・リンク(The Rink)」では、オクトパスカードを使って気軽に滑走時間に応じて支払うことができます。また、「プレミア・エレメンツ」は香港でも最大級のシネマコンプレックスで、最新映画をゆったりと楽しめる人気スポットです。

そして、何より特筆すべきは、交通アクセスの良さ。エレメンツはMTR(地下鉄)九龍駅の真上にあり、空港と市内を結ぶ「エアポートエクスプレス」が停まる主要駅です。空港からは約22分、香港駅からはたった1駅とアクセス抜群。MTR東涌線も通っているので、市内のどこからでもスムーズに行くことができます。

さらに、中国本土と香港を結ぶ高速鉄道の発着駅「西九龍駅」もすぐ近く。アートと文化の注目エリア「西九龍文化地区(WKCD)」へも、連絡橋を渡って歩いて行けるようになりました。「M+(エムプラス)」や「香港故宮文化博物館」などの美術館にもアクセスしやすく、観光プランにも組み込みやすい立地です。

もし、エアポートエクスプレスをご利用されるなら、到着日や帰国日の立ち寄りスポットとしてこれ以上ないほど便利ですし、スカイ100の絶景を楽しみたい方、西九龍文化地区の美術館巡りをされる方にもぴったり。高級ブランドを落ち着いた環境で見て回りたい方にも、ぜひおすすめしたい場所です。

ケーイレブン・ミュゼア

香港観光の中でも、近年ひときわ注目を集めている新名所「K11 MUSEA(ケーイレブン ミュゼア)」をご存じでしょうか。

 

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尖沙咀(チムサーチョイ、TST)の美しいウォーターフロントに誕生したこの施設は、単なる高級ショッピングモールとは一線を画す、「文化と商業が融合した」ユニークな体験を提供してくれる場所です。アートやデザイン、そして新しい発見が好きな方には、特におすすめのスポットです。

K11 MUSEAは、自分たちのことを「文化とショッピングがひとつになった新しいスタイルのランドマーク」として紹介しています。ここでは、ショッピングだけでなく、アートやデザインに触れたり、文化的な刺激を受けたり、自然とのつながりを感じられる空間が広がっています。

「海のそばの女神(A Muse by the Sea)」からインスピレーションを得て名付けられたこの施設は、香港の実業家エイドリアン・チェン氏のもと、100組以上の世界的な建築家やアーティスト、デザイナーたちが10年の歳月をかけて創り上げました。まさに、“想像力の旅”に誘う場所と言えるでしょう。

館内に足を踏み入れると、まず驚くのはその美しく独創的な建築と、随所に飾られたアート作品です。まるで美術館に迷い込んだかのような感覚になりますよ。特に印象的なのが、「オペラシアター」と呼ばれるアトリウム(吹き抜け空間)です。

壁面は流れるような曲線を描いていて、地元の職人が手描きしたアルミニウムパネルで覆われています。天井には直径35メートルの巨大な天窓(オクルス)があり、そこから自然光がやわらかく降り注ぎます。

中央に設置された黄金の球体「ゴールドボール」は、イベントスペースとしても活用されていて、まさにこの施設の象徴的な存在です。夜になると、1,800個以上のライトがきらめき、まるで銀河のような幻想的な雰囲気を楽しめます。

建物の外壁には緑が取り入れられ、都会の真ん中で自然を感じられる工夫もされています。館内を歩いているだけで、世界レベルのアートやデザイン家具に出会えるのも魅力のひとつ。気になる方は、無料のアートツアーに参加してみるのもおすすめです。

ショッピングを楽しみたい方にも、K11 MUSEAはぴったりです。カルティエ、グッチ、シャネル、ルイ・ヴィトン、ディオールなど、ラグジュアリーブランドのフラッグシップストアが軒を連ねています。ただ、それだけではありません。ここでしか出会えないような個性的なお店が多いのも特徴です。

たとえば、「MoMA Design Store」は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーションによるデザイングッズを扱うお店で、大中華圏では最大級の規模を誇ります。

さらに、英国王室御用達の高級百貨店**「Fortnum & Mason(フォートナム・アンド・メイソン)」は、紅茶やジャム、ギフト雑貨などが揃い、アジア初出店ということもあって注目を集めています。

他にも、ヨウジヤマモトのコンセプトストアや、若手デザイナーによるショップなど、文化やデザインに根ざした感度の高いセレクトが並びます。

グルメも見逃せません。館内には70以上のレストランやカフェがあり、ジャンルも多彩です。地下には気軽に立ち寄れるフードコートや、人気のコーヒーショップ「% Arabica」がある「KUBE」と呼ばれるキオスクエリアもあります。

「Avobar」や「KiKi Noodle Bar(KiKi茶)」など話題のカジュアルレストランに加え、特別な日にぴったりなファインダイニングも充実しています。

中でもおすすめは「Fortnum & Mason 181」。ヴィクトリアハーバーを眺めながら、伝統的な英国式アフタヌーンティーや上質なお食事を楽しめる贅沢なひとときが過ごせます。

K11 MUSEAには、ショッピングや食事以外にも楽しめる施設がたくさんあります。たとえば、8階の「Nature Discovery Park」は、香港初の都市型生物多様性博物館。サステナビリティをテーマにした教育的な公園で、小さな温室では水耕栽培の様子も見られます。都会の中で自然とふれあえる、貴重な癒しの空間です。

お子様連れのご家族には、「Donut Playhouse」がおすすめです。デンマークの遊具デザイナー集団MONSTRUMが手がけたこの遊び場は、アートのように美しい空間でありながら、子どもたちが元気いっぱいに遊べます。中でも「Donut」というキャラクターを模した3階建ての巨大スライダーは大人気。遊びながら学べる、インタラクティブな仕掛けも魅力です。

年間を通じて、アート展示や映画上映、ワークショップ、ライブパフォーマンス、季節のポップアップストアなども開催されています。訪れるたびに新しい発見がある、まさに「生きているミュージアム」といった雰囲気です。訪問前には、公式サイトで最新のイベント情報をチェックしてみてください。

ロケーションもとても便利です。尖沙咀のウォーターフロントに位置し、アベニュー・オブ・スターズ(香港の映画スターの手形が並ぶ名所)からもすぐ。美しいハーバービューを楽しみながら、ゆったりとした散策ができます。

隣には超高級ホテル「Rosewood Hong Kong(ローズウッド香港)」もあり、直結しているので、ホテルステイとあわせて楽しむのもおすすめです。

アクセスも良好で、MTR東尖沙咀駅のJ1またはJ2出口からすぐです。周辺には、香港芸術館や香港太空館などの文化施設もあり、1日たっぷり楽しめます。

1881 ヘリテージ

香港観光の中でも、歴史と今が美しく溶け合ったとっておきの場所、「1881 Heritage(ヘリテージ)」をご存じですか? 香港には最新のショッピングモールがたくさんありますが、ここはちょっと趣が違って、まるで時間をさかのぼったような、特別な体験ができるスポットです。

 

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場所は、九龍(クーロン)サイドの尖沙咀(チムサーチョイ、TST)の中心部。にぎやかなカントンロード沿いに、ひときわ目を引く美しいコロニアル様式の建物が並んでいます。

これが1881 Heritage。ここはただのショッピング施設ではなく、香港の歴史を今に伝える大切な文化遺産で、法定古蹟にも指定されているんです。

その名前が示す通り、1881年に建設が始まり、1996年まで長い間、香港水上警察(Marine Police)の本部として使われていました。そんな歴史ある建物が、丁寧に修復されて、いまでは高級ブティックやレストラン、ホテルが入る複合施設として生まれ変わっています。

まず目を引くのが、ビクトリア朝のコロニアル様式の建築。赤レンガと白い漆喰が美しいコントラストを描く「メインビルディング(主樓)」は、当時の本部庁舎です。

アーチ型の窓やベランダがとても優雅で、最初は2階建てでしたが、後に3階部分が増築されたそうです。敷地内には、当時使われていた「厩舎(馬廐)」もそのまま残っていて、オリジナルの木の扉などが昔の面影を伝えてくれます。

そしてもう一つの見どころが、「タイムボール塔(時間球塔)」。これは、港に停泊している船に正確な時刻を知らせるためのもので、毎日午後1時になると、塔の上の球が落ちて船乗りたちはそれを目印に自分たちの時計を調整していたんだとか。

今では考えられないアナログな仕組みですが、当時はとても重要な役割を果たしていたんですね。その他にも、かつての牢屋や伝書鳩の小屋などが敷地内に残されていて、まるで“生きた博物館”のような場所なんです。

1881 Heritageに一歩足を踏み入れると、周囲の高層ビルや街の喧騒とはまるで別世界。手入れの行き届いた芝生の広場「グランド・ピアッツァ」を囲むように建物が並び、まるで植民地時代の香港にタイムスリップしたような気分になります。

この雰囲気と建物の美しさは、写真映えスポットとしても人気で、特に夜になるとライトアップされて幻想的な雰囲気に。ロマンチックな写真を撮りたい方にもぴったりです。

ショッピングエリアは、いわゆる大型モールとはちょっと違って、最高級のラグジュアリーブランドに特化しています。カルティエ、ヴァン クリーフ&アーペル、ピアジェ、ティファニー、ロレックスなど、世界的に有名なブランドが並び、落ち着いた空間でじっくりと選ぶことができます。

以前は上海灘(シャンハイタン)などのファッションブランドも入っていましたが、今は幅広いアパレルというよりは、“特別な一点”を探すための場所といった感じです。

お食事や休憩も、ここならではの優雅な体験が楽しめます。メインビルディング内の「カフェ・パーラー」では、クラシックな雰囲気の中でアフタヌーンティーや軽食、スイーツなどがいただけますし、「ザ・サージェント・バー」では、かつて水上警察の隊員たちが使っていたバーを改装した空間で、お酒を楽しむこともできます。

さらに、建物内には「FWD House 1881」というラグジュアリーホテルもあります(以前の名称はハレットハウス)。ここに泊まれば、まさに歴史に包まれながら、現代的な快適さも手に入る、特別な滞在になります。

初めて訪れる方におすすめなのが、毎日行われている無料のガイドツアー。建物の役割や歴史、面白いエピソードなどを丁寧に教えてくれるので、より深く楽しめること間違いなしです。

昼間は建物の細部まで見られますし、夜はライトアップされた幻想的な風景が楽しめるので、できれば両方の時間帯を訪れてみるのがおすすめです。特にクリスマスや旧正月のシーズンは、広場が豪華な装飾で彩られて、さらに写真映えする空間になります。

場所もとっても便利で、スターフェリー乗り場や大型ショッピングモール「ハーバーシティ」、香港文化センター、美術館、スペースミュージアムなどがすべて徒歩圏内。MTRの尖沙咀駅(E出口)や東尖沙咀駅(L6出口)からもすぐなので、観光の合間に立ち寄るのにもぴったりです。

銅鑼湾(コーズウェイベイ/香港島)

タイムズ・スクエア

香港島の活気あふれるエリア、コーズウェイベイ(銅鑼湾)の中心にあるショッピングモール「タイムズ・スクエア(時代廣場)」は、その存在感、アクセスの良さ、そして多彩な魅力がぎゅっと詰まった、まさに“香港のエネルギー”を感じられる場所です。

 

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タイムズ・スクエア(Times Square)は、香港で初めて「垂直型モール」というスタイルを取り入れた、ちょっとユニークなショッピングスポットです。

土地の限られた香港ならではの発想で、16階建てのビルの中に、なんと230以上ものショップやレストラン、エンタメ施設が集まっています。初めて行く方は、その高さとスケールにきっと驚かれると思います。建物自体がコーズウェイベイのランドマークになっていて、外壁の巨大スクリーンは待ち合わせの定番スポットにもなっています。

館内に入ると、活気あふれるにぎやかな雰囲気が迎えてくれます。特に週末や夕方以降は、地元の人や観光客でにぎわっていて、香港のパワーを肌で感じられると思います。

地上階にある「オープン・ピアッツァ」と呼ばれる広場は、MTR駅と直結していて、移動の通路というだけでなく、イベントや季節ごとのデコレーションなども楽しめる、ちょっとした“街の広場”のような存在です。人々の往来を見ているだけでも、コーズウェイベイのエネルギーが伝わってきます。

館内には大きな吹き抜け(アトリウム)もあり、縦に長い構造ながらも圧迫感を感じさせない、開放的なつくりになっています。移動もラクチンで、たくさんのエスカレーターやエレベーターが効率よく配置されています。

ちなみに地上階には、香港初のらせん状エスカレーターもあります。フロアごとにファッション、コスメ、家電、雑貨などジャンル分けされていることが多いので、お目当てのものがある方はフロアガイドを見ながら効率よく回るのがおすすめです。

タイムズ・スクエアの一番の魅力は、その「多様性」にあります。グッチ、シャネル、ディオールなどの高級ブランドから、ZARAやユニクロ、H&Mといったカジュアルブランドまで、幅広いお店がそろっています。香港の老舗デパート「レーン・クロフォード」も入っていて、いろいろなブランドを一度に見比べたい方には便利です。

家電、コスメ、ライフスタイル雑貨、書籍なども充実しているので、世代を問わず楽しめるモールです。「ここに来れば、きっと何か見つかる」と思える安心感があります。

お買い物の合間には、美味しいグルメも楽しめます。特に10〜13階あたりは「フードフォーラム」と呼ばれるレストランフロアになっていて、中華、和食、韓国料理、西洋料理、東南アジア系など、世界中の味がそろっています。

特別な日に使えるレストランから、カジュアルに楽しめるお店までいろいろあるので、気分に合わせて選べます。地下には「CitySuper」という高級スーパーも入っていて、デリやパン、スイーツを買ってイートインするのもおすすめです。

さらに、タイムズ・スクエアではいつ訪れても新しい発見があるのも魅力です。広場や館内では、アート展示やブランドのプロモーションイベント、季節ごとの装飾などが頻繁に行われています。

特にクリスマスや旧正月の時期は華やかで、写真映えスポットとしても人気です。また、館内には映画館も併設されていて、ショッピングの後に映画を楽しむのもいいですね。大晦日のカウントダウンイベントで有名になった場所でもあり、今でも多くの人にとって思い出深い場所となっています。

何より便利なのが、そのアクセスの良さ。MTRコーズウェイベイ駅のA出口に直結しているので、天気が悪い日でも濡れずに入れます。周辺にはSOGOや他のショッピングモール、活気あるローカルマーケットもあるので、タイムズスクエアを拠点にコーズウェイベイの街歩きを楽しむのにもぴったりです。

初めて行かれる方へのポイントとしては、まずMTRを使うのが便利です。館内は広く、階層も多いのでフロアガイドを活用しながら、エスカレーターやエレベーターでスムーズに移動しましょう。

混雑する時間帯(特に週末や夕方)は余裕をもって行動するのがおすすめです。訪れる前に、広場で何か面白いイベントがやっていないかチェックしておくと、より楽しめます。荷物が多くなってしまった場合は、無料の手荷物預かりサービスが使えることもあるので、インフォメーションで確認してみてください。

リー・ガーデンズ

香港島の賑やかなショッピングエリア、コーズウェイベイ(銅鑼湾)の中でも、ひときわ洗練された雰囲気が漂うのが「リー・ガーデンズ」地区です。にぎやかな大通りから少し足を踏み入れると、都会の真ん中にあるとは思えないような、落ち着いた上質な空間が広がっています。

 

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リー・ガーデンズ(Lee Gardens)は、いわゆる一つの大きなショッピングモールとは少し違います。ハイサン・アベニュー(希慎道)やユン・ピン・ロード(恩平道)といった並木道沿いに、いくつものスタイリッシュなビルが点在していて、「ショッピング地区(Precinct)」という表現がぴったりなんです。

中心となるのは「リー・ガーデン・ワン」から「リー・ガーデン・シックス」までのビル群。それぞれが個性を持ちつつ、全体としてひとつの洗練された高級ショッピングエリアを形づくっています。

このエリアの特徴は、建物が密集しているのではなく、緑あふれる街路樹に沿ってビルからビルへと歩いて移動できること。開放感があって、どこか優雅で、落ち着いた雰囲気が魅力です。人混みを避けて、ゆっくりと上質な時間を過ごしたい方には、特におすすめです。

それぞれのビルに特色があるのも、リー・ガーデンズならではの楽しさです。

まず注目したいのが「リー・ガーデン・ワン」。ここは、世界中のラグジュアリーファッションブランドが集まる華やかなエリアです。シャネルやエルメス、ルイ・ヴィトン、ディオール、カルティエ、ブルガリなど、名だたるブランドが勢ぞろい。

最新のファッションからバッグ、シューズ、アクセサリーまで、各ブランドの世界観をじっくり味わいながら、とっておきの一品を探せます。本物のラグジュアリーを体験したいなら、まずはここを訪れてみてください。

そしてご家族連れにぜひご紹介したいのが「リー・ガーデン・ツー」です。ここには高級子供服ブランドが充実していて、香港でもトップクラスのラインナップと言われています。

「ベビー ディオール」や「バーバリー チルドレン」、「ボンポワン」「ジャカディ」などのヨーロッパブランドから、「ラルフ ローレン チルドレンウェア」といったアメリカブランドまで揃っています。お子様やお孫様へのギフト選びや、おしゃれな日常着を探すのにもぴったりです。

また、子供服だけでなく、マタニティ用品やベビーグッズを扱う「マザーケア」、知育玩具や絵本が揃う「ブックキャッスル」などもあり、子育て世代に嬉しいお店がたくさん入っています。ファミリーにとって、とても心強いビルです。

続いて、「リー・ガーデン・スリー」は、比較的新しく、モダンな建築が目を引くビルです。ここには、上質な暮らしを提案するインテリアショップや、ユニークなコンセプトの店舗が多く並び、感度の高い方にとっては新しい発見があるかもしれません。カフェやレストランもおしゃれで、ちょっとした休憩にもぴったりです。

「リー・ガーデン・ファイブ」や「リー・ガーデン・シックス」には、高級スキンケアサロンや教育施設、ブランドのショールームなど、専門性の高いテナントが多く入っています。目的を持って訪れる方には、特に楽しめるビルだと思います。

このリー・ガーデンズ一帯は、香港の大手デベロッパー「ハイサン・デベロップメント社」が開発・運営しています。すぐ近くには、モダンなショッピングモール「ハイサン・プレイス(Hysan Place)」や、カジュアルファッションが豊富な「リー・シアター・プラザ(Lee Theatre Plaza)」などもあり、地下通路などでつながっていることが多いので、エリア全体で幅広いショッピングが楽しめます。

食事をするにも、このエリアはとても魅力的。スタイリッシュなカフェで一息ついたり、ランチやディナーをゆったり楽しめる国際色豊かなレストランも充実しています。たとえば、リー・ガーデン・ツーには、日本食レストラン「権八(Gonpachi)」などもありますよ。ファミリーでも利用しやすい、居心地の良いお店が点在しているのも嬉しいですね。

アクセスも抜群です。MTRコーズウェイベイ駅のF2出口を出ると、すぐ目の前がリー・ガーデン・ワン。他のビルへも、美しい並木道を歩いて数分の距離です。タイムズスクエアや日系百貨店SOGO(そごう)からも近いので、コーズウェイベイの違った表情を楽しみながら、気軽に立ち寄れます。

初めて訪れる方には、まずは「リー・ガーデン・ワン」でラグジュアリーブランドをじっくり見てみるのがおすすめです。ご家族でのお出かけなら、子供服や関連グッズが豊富な「リー・ガーデン・ツー」もぜひチェックしてみてください。あるいは、喧騒から少し離れて、落ち着いた雰囲気の中でゆったりとショッピングやカフェタイムを楽しみたい方にも、ぴったりの場所です。

広いモールを一気に見て回るというよりは、目的のビルを決めて訪れたり、美しい並木道を歩きながら気になるお店に立ち寄ったりと、のんびり過ごすのが似合うエリアです。季節によっては、プロモーションやデコレーション、イベントなども開催されているので、訪れる前にチェックしてみるとより楽しめます。

香港でラグジュアリーショッピングを楽しむコツ

1. 価格を事前にチェック

香港は免税でお得に買い物できることもありますが、ブランドや為替によっては他国より高い場合もあります。大きな買い物の前には、オンラインや自国の価格と比較しておくのがおすすめです。

2. 正規ブティックで購入を

安心して買い物をするためには、ランドマーク、パシフィックプレイス、ハーバーシティなど信頼できるモールの公式店舗を選びましょう。品質保証やアフターサービスも安心です。

3. セールやプロモーションを活用

7〜8月、12〜1月は大規模セールの時期。クリスマスや旧正月などには、特別割引やポイントプログラムも充実しています。

4. コンシェルジュサービスを使おう

モールのコンシェルジュでは、お店の案内やレストラン予約、最新のセール情報、荷物の配達手配などをしてくれます。ぜひ活用してみてください。

5. 支払い方法は多様

クレジットカード(Visa、Mastercardなど)やUnionPay、さらにAlipayやWeChat Payといったモバイル決済も広く使えます。

6. エリア別に計画的に回ろう

ショッピングエリアは、セントラル、アドミラルティ、チムサーチョイ(TST)などに集中しています。エリアごとにまとめて回ると効率的。移動はMTR(地下鉄)を使うと便利です。

7. 服装にも気を配って

歩く距離が長くなるので、歩きやすい靴は必須。でも高級店に入るときは、スマートな服装を心がけると、より良いサービスが受けられるかもしれません。

まとめ

さて、ここまで香港を代表する9つの素晴らしい高級ショッピングモールを巡る旅にご一緒いただき、ありがとうございました。セントラル地区の洗練された「ザ・ランドマーク」や、ハーバービューと利便性が魅力の「IFCモール」、アドミラルティ地区でホテルと直結し、穏やかな時間が流れる「パシフィック・プレイス」。

対岸の九龍サイドに渡れば、圧倒的なスケールと多様性を誇る尖沙咀(チムサーチョイ)の「ハーバーシティ」、五行思想を取り入れたアートな空間が広がる「エレメンツ」、文化と商業が見事に融合した革新的な「K11 MUSEA」、そしてコロニアル時代の歴史とロマンを感じさせる「1881 Heritage」。

さらに、香港島の活気の中心コーズウェイベイ(銅鑼湾)では、象徴的な存在の「タイムズ・スクエア」や、緑豊かな並木道に佇む落ち着いた「リー・ガーデンズ」地区と、それぞれが持つ個性豊かな魅力をご紹介してまいりました。

ご覧いただいたように、香港の高級ショッピングモールは、単にブランド品が並んでいる場所というだけではありません。世界最先端の建築デザインに触れ、館内に展示されたアート作品を鑑賞し、ミシュランの星に輝くレストランから居心地の良いカフェまで多彩なグルメを堪能し、息をのむようなヴィクトリアハーバーの景色を眺め、時には歴史的な建造物の物語に耳を傾ける・・そう、香港のモールは、ショッピングという行為を超えた、五感で楽しむ豊かな「体験」を提供してくれる、まさに「目的地」なのです。

この記事のタイトルにあるように、そこはまさに「大人のための」上質な空間。ご自身の好みやその日の気分、目的に合わせて訪れる場所を選べるのが、香港の大きな魅力です。最高級のラグジュアリーを静かに堪能したい日、最新のトレンドをエネルギッシュに追いかけたい日、アートや文化に触れながら過ごしたい日、あるいはご家族と一緒に楽しみたい日…きっと、その時のあなたにぴったりの場所が見つかるはずです。

今回ご紹介したのは、数ある香港の魅力的なショッピングスポットのほんの一部です。この街は常に進化し続けており、訪れるたびに新しい発見があることでしょう。これらのモールは香港のダイナミズムを映し出し、世界中からの旅行者を魅了し続けています。

アジア太平洋(APAC)担当 at 

観光ガイドのメイです。中国在住(北京語・広東語)。好きな言葉は「好きこそものの上手なれ」



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